2014年5月28日
JAL(日本航空)は、2014年5月28日からシートや機内サービスを一新した国内線の機材「JAL SKY NEXT」(JALスカイネクスト)を羽田-福岡線へ投入しました。このサービスは、今後、同社保有の国内線仕様機777-200、777-300、767-300、767-300ER、737-800、合計77機を順次この新シート機材にリニューアルしていきます。
シートの仕様は、普通席に従来よりスリム化した座席を開発、足元のシートピッチが最大で5センチ広くなっています。また本革のスタイリッシュなデザインです。
プラス1,000円でアップグレードできる、ワンランク上の「クラスJ」でも、本革のシートにリニューアル。普通席より約18センチも広い約前後97センチです。
国内線ファーストクラスのシートは従来のものと同じです。
キャビン内は、機内の照明をLEDに変えくつろぎを感じられるような設計になっています。カーペットも新しいものを採用し、見る角度によりさまざまなデザインに見えます。
今後の導入路線の予定は、7月に羽田-大阪伊丹線と函館線、8月に札幌新千歳線に導入予定です。
シート以外のリニューアルで、目玉となっているのはこの機材で、国内線初の機内インターネットサービス「JAL SKY Wi-Fi」(有料)が利用できることです。インターネットサービスの開始時期は、2014年7月23日からの予定です。
国内線シートにはエンターテイメントの画面は、今までどおり設置されていませんが、WiFi技術を利用して、乗客が機内に持ち込んだノートPCやiPadなどのタブレット端末、iPhoneやAndroidスマホで機内LANに接続し、無料でJALホームページやスポーツ、グルメ、ミュージック、アニメなどの映像コンテンツ、JTBパブリッシング社協力による観光地情報(SKYるるぶ)、フライトインフォメーションを楽しめるサービスも利用できます。
ピーチなどLCC(ローコストキャリア)が国内に就航し、レガシーキャリア従来のシートや機内サービスでは、シートピッチが少し広いだけなどLCCと差別化があまりできていない状況です。今回のJALの機材リニューアルや、スカイマークがA330で全席クラスJ相当の「グリーンシート」導入といった流れから、ANAも巻き込んで、今後レガシーキャリアのサービス向上が期待できるのではないでしょうか?