2014年7月23日
JAL(日本航空)は、2014年7月23日より日本の国内線では初の機内インターネット接続サービスを開始しました。
2014年5月28日からシートや機内サービスを一新した国内線の機材「JAL SKY NEXT」(JALスカイネクスト)を一部の路線で導入、この機材でインターネット接続が可能になりました。
現在の導入路線は、羽田-福岡線と大阪伊丹線、函館線の3路線の一部の便で、8月1日からは札幌新千歳線の一部の便にも導入予定です。
このサービスは有料で、時間制プランとフライトプランの2つのプランがあります。
時間制プランは、乗客が機内に持ち込んだノートPCやiPadなどのタブレット端末、iPhoneやAndroidスマホなど機器の種類にかかわらず30分400円です。
フライトプランは、フライトごとの距離(マイル数)とデバイス(スマートフォンかノートPC・タブレット)によって価格が変動します。450マイルまでの飛行路線は両方500円でつなぎ放題となっています。451マイル以上の飛行路線は、PCとタブレットのほうが高くなっています。※離陸、着陸時約10~15分間の間は利用不可
Wi-Fiサービス開始に伴い、機内エンターテイメントシステムは無料で利用できるようになりました。JALホームページやスポーツ、グルメ、ミュージック、アニメなどの映像コンテンツ、観光地情報(SKYるるぶ)、フライトインフォメーションなどが無料で利用できます。
このサービスは、米gogo社の衛星接続サービスを利用しています。機内インターネット接続は、新しい技術ではなく2004年からボーイング社が、Connexion by Boeing(コネクション・バイ・ボーイング)を開始、長距離国際線でJALは「JAL SkyOnline」、ANAは「ANA@AIR」という名称でロンドン、パリ、ニューヨーク線などに導入されていました。
日本の航空会社の他にも、ルフトハンザドイツ航空、シンガポール航空、スカンジナビア航空がサービスを導入していましたが、利用者は当初の予想を下回り2006年12月29日でサービス自体が終了していました。
2004年から今年で10年ですが、10年かけてやっと日本の国内線で機内インターネットが利用できるようになったということです。2004年よりコストが抑えれる技術が確立されたのは確かですが、国内線のように飛行時間が短い路線でお金を出してまでネット接続する必要があるのかどうかが、今後このサービスの継続の鍵を握っています。