2014年3月30日
JAL(日本航空)は、2014年3月30日から羽田-ホーチミン線を新規開設、1日1便のデイリー運航で就航しました。
日本航空 ホーチミン便 フライトスケジュール (全て現地時間)
機材は、最新のシートが導入された767-300ER「JALスカイスイート767(JAL SKY SUITE 767)SS6」でビジネスクラス24席、エコノミークラス175席の計199席、2クラス制です。
ビジネスクラスシートは、フルフラットの「スカイスイートⅡ」、エコノミークラスのシートは、「スカイワイダー(SKY WIDER)」で従来の座席より最大10cm広いピッチです。
この路線に関しては、JALは公的支援での経営再建中で国土交通省は慎重に許可申請に対して審査していました。実際、就航5日前の2014年3月25日のぎりぎりに許可が下りました。
ライバルのANA(全日空)は、この路線に関して認められないと反発していましたが、国交省は「他社の運航便への影響」、「市場シェアの変化等」を総合的に判断して許可しています。ただし、認可に当たっては、「同路線の需給状況等を示すデータの提供」を条件として付することとし、今後も監視していくこととなりました。
同日、新しい昼間発着枠を利用してANAはベトナムのハノイへ羽田から新規路線を開設しています。JALに対抗してか、ANAのハノイ線も6月より最新のシート機材(B787)で、ビジネスクラスは中距離ではめずらしいフルフラットのスタッガードシートが導入されます。羽田-ハノイ線には2014年7月1日よりベトナム航空も就航予定です。
今後搭乗者数の推移がどうなるかわかりませんが、JALがSS6の快適なシートを導入してベトナム線で対抗しているだけに、ANAとしてはハノイ線よりビジネス需要の高いホーチミン線を昼間枠に申請しておいたほうが良かったかもしれません。